三千円の使いかた (中公文庫 は74-1) [ 原田 ひ香 ] 価格:770円(税込、送料無料) (2021/12/9時点)楽天で購入 |
垣谷美雨さん絶賛!
「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」
就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?
知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!
「人は三千円の使い方で人生が決まるよ」という祖母の一言から始まる物語。
美帆が中学生のときに、祖母からもらったお年玉の三千円。
祖母は「三千円くらいの少額のお金で買うもの、選ぶもの、三千円ですることが結局、人生を形作っていく」、と。
この一言を読んで、今の私だったら臨時に入ってきた三千円をどんな風に使うかなあと考えてみました。
たぶん美味しいもの(ケーキやランチ)を二千円以下くらいで購入して、自宅で夫と一緒に食べるなあ。
おそらくこれが三千円以下でできる、今の私が一番幸せを感じる瞬間なんだと思います。
ひとりではなく、「夫と一緒」「自宅で」というところがミソです。
ひとりだったらおいしいお店で外食だってできちゃう金額だけれど、「夫と一緒」に。
外食よりも場所代やサービス代がかからず、より安価でおいしいものを食べられる「自宅で」。
生後4ヶ月の息子が声を出して遊んでても泣いてても、お店よりもおうちの方が周りに気遣わずに済み、安心。
夫はどんな風に使うか気になって尋ねてみると、「三千円が入ったからって、特に何も買わない。使わない。」だそうです。
そのときの気分かなあと思って時間を変えて聞いてみても以前として同じ答えでした。(もしかしたら自分と同じ答えを期待してる部分もあったのかも🤣「同じように思っていてほしい」みたいな笑)
この物語は家族それぞれのお金の使い方や悩み、考え方が、それぞれの人生と絡まって描かれていて面白い。
私が一番共感できたのは、自分と同じ子育て中の真帆かな。もし結婚前だったら、独身の美帆かな。祖母の生活の様子にも憧れる。
祖母の「お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない。」の言葉はとても胸に響きました。
私はこの一年、妊娠出産育児、仕事は産休から育休へと、人生の大きな転換期へと差し掛かりました。
もちろん、ライフイベントに伴いどうしてもお金と絡めて考えることが増えました。子どもを安全に育てるために、より良い教育や毎日にするために、お金の収支を見直したいと思ったのも事実です。
帯に書いてある通り、「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本」
また繰り返し読みたいです。
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